【 Ethiopia Sidamo G-2 Washed Decaf 】200g　decaf

実話

「カフェインレスコーヒーを発売してほしい…」というお客様のご要望をこれまで何度となくいただいてまいりました。

私が製品化しなかった理由は２つ

●カフェインを生豆から抜く工程で薬剤を使用する場合があるという危うさ
●カフェインレスコーヒーはあまり美味しくないという印象が強い

ある日、知人女性から「私、突然カフェインを受け付けない体質になってしまったの、でもコーヒーは大好きなの、お願いだからカフェインレスコーヒーを焙煎して…」「製品化を待ってます…」という切実な声が届いた…

この方の放った「お願いだからカフェインレスを…」は、私の心を揺さぶった

このことがきっかけで、今まであれこれと理由を付けて手がけてこなったカフェインレスコーヒーに向き合うことになった

先ず、安全なカフェインレスコーヒーを見つけ出し、それを素直に美味しいといえる味に煎り上げる焙煎プロファイルを確立する必要に迫られた

探し当てたのは【エチオピア・シダモG-2 ウォッシュト】

◆マウンテンウォーター・デカフェ製法という安全なカフェインレスコーヒーが見つかった

【 カフェインレスの工程 】

Descamex社が行うマウンテンウォーター・デカフェ製法は、化学的な溶媒を一切使用せず、安全にカフェイン除去をおこなうシステムを有しています。

1）他のコーヒーと接触しないように区画割された場所に原料が一旦保管されます。
2）5,000kg単位で事前にカフェイン含有量を測定し、抽出の準備を行います。
3）デカフェ製造タンクを含めて設備はエアー洗浄、蒸気清掃を行い、他のコーヒーと接触しないことを証明します。
4）第一タンクへ送り、温度と圧力の管理の下で蒸気ジェットを吹き付ける。
5）カフェイン抽出促進のため、暖かい水の中で給水。
6）飽和水容液に移しカフェインを除去。この時圧力を特定条件下に設定。
7）11〜12%の水分まで乾燥しパッキング輸出を行う。

手元に届いた生豆の焙煎を繰り返した結果、美味しい…といえる焙煎プロファイルが何とか完成した

カフェインレスコーヒーを知人は喜んで試飲をしてくれた　

「うん、美味し～」とにっこり微笑んでくれた


国：エチオピア
標高：2000m前後
エリア：南部諸民族州シダモ地区
品種：原生品種農園名周辺の小規模農家による集積ロット
生産処理：フリーウォッシュド
生産者：メキシコDescamexにてデカフェ処理
備考欄：マウンテンウォーター式カフェインレス
内容量：200g